佐々木朗希が完全試合を達成できた理由 考察 – 野球好きのブログ(仮)

佐々木朗希が完全試合を達成できた理由 考察

佐々木朗希が完全試合を達成できた理由 考察


皆さんお久しぶりです、超野球人です!

かなり遅く、というかシーズンは終わってしまいましたが、今回はロッテ・佐々木朗希が完全試合を達成できた理由を考察してみたいと思います。
今さら感には目をつむっていただき見ていただけたらと思います。



さて、完全試合について色々要因があると思いますが、



驚異の奪三振数!

野手がほぼDH状態!?味方の守備機会の少なさ

省エネ投球・コントロールが良かった

絶妙な打線の援護

オリックス打線が“絶不調”だった



の5項目で見ていきたいと思います!






驚異の奪三振数!



はっきり言ってこの要因が何よりも一番大きいでしょう!



奪三振の数ですが、一般的に1試合で10個以上三振を奪えば2桁奪三振達成と言われ、快挙として扱われると思います。
その2桁奪三振をただの“通過点”かのごとく三振を奪い、結果として1試合の日本タイ記録となる19奪三振を記録!
それに加え日本記録を大幅に上回る13者連続三振を達成するなど、まさに圧巻のピッチングでオリックス打線を封じ込めました。
それまでは9者連続が最高でしたが、それを軽々と上回る数字ですね。
また、先発投手が最も疲れがたまるはずの8回も3者連続三振、9回の最後のアウトも三振と凄まじい内容です。

この内容を考えると、この日の佐々木のボールはヒットを打つどころか“バットに当てる”ことすら困難であったと言えますね。



野手がほぼDH状態!?味方の守備機会が少なさ


アウトの内訳と割合

上記の表はアウトの内訳と割合を示しています。内容を見ると27アウト中19アウトが奪三振によるアウトとなっています。要するに70%以上のアウトを”自力”で稼いだということになりますね!奪三振については先ほど述べましたが、こうして割合を出してみるとより一層その凄さが実感できるのではないでしょうか?

完全試合を達成するためにはエラーも許されないのですが、味方の守備機会は残りの約30%であるたったの8回

当然のことですが、守備機会が多ければ多いほどエラーをしてしまう可能性が高くなります。ところがこのデータで考えると味方は守備をする機会がかなり少なく“エラーをする機会もなかった”と言えそうです。
しかし、たった8回ではありますが、パーフェクト投球が続いているという相当なプレッシャーの中で守り切った守備陣はもちろんのこと、絶好調と言える佐々木をリードし、後逸も許さず受け続けたキャッチャーも要因の1つでしょう。

もっとも、この日の佐々木の投球なら正に無双状態すぎて、グラウンドに立っていた誰もが安心して守っていたでしょうから意外とプレッシャーは少なかったかもしれません 笑



省エネ投球・コントロールが良い


球数とイニング当たりの投球数

上記の表は球数と1イニング平均球数を表しています。
19個も三振を奪ったにも関わらず、この日の球数はわずか105球
1イニング当たりだと約12球とかなり省エネ投球となっています。

それもそのはず、27打者に対して3ボールになったのは、たった1人であり、1打者での最多投球数は6球と、素晴らしい内容となっています。

27人中26人を2ボール以下で打ち取っていることを考えると、ストライク先行でピッチャー有利なカウントをつくれていたのでしょう。
素晴らしいコントロールですね。

ストライク先行のテンポの良いピッチングでどんどんピッチャー有利なカウントにする、そしてボールがバットに当たらない。ピッチャーの理想形と言えるピッチングだったのではないでしょうか?そう考えると完全試合もある意味必然だったとすら言えそうですね。






絶妙な打線の援護



▲当日のスコアボード




打線の援護も要因の一つだと言えますね。

まあ、味方が点を入れなければ完全試合は達成できないので当然と言えば当然なのですが、注目したいのが得点の入り方ですね。

まずロッテ打線が得点したのが初回の1点。どんな先発投手でもとにかく早く援護が欲しいはずなので、この段階での先制点は大きかったと思います。
力があるとはいえ、高卒3年目の投手。この先制点は精神的に安心できる1点だったでしょう。

次は6回の5点ですが、ここもタイミングと点数が絶妙だと感じます。

7・8回の大量得点は早くマウンドで投げたいという心理が働き、気持ちが切れやすくなることもあります。ましてや、完全試合となれば残り1・2イニング、3~6個のアウト。嫌でも意識してしまうでしょう。そう考えると、本来であれば大量援護という嬉しいことが“早く投げたいのに長い”と逆効果になる可能性もあります。
しかし、6回であれば完全試合もまだそこまで強く意識していない段階であり、大量援護はありがたいものだったのではないでしょうか?
それに加え、5点を取った攻撃なので長いイニングだったことは明白です。
疲れが見え始める7回を前に、肩や肘を休ませる良い休養時間になった感じもしますね!

初回の先制点、6回にビッグイニングでの5得点と精神的にも身体的にも絶妙なタイミングの打線の援護でした。



オリックス打線が“絶不調”だった


▲当日の打撃結果
▲前日との打率比較

当日の個別試合成績と、前日の打率との比較を表にしてみました。完全試合をされているので良くない成績なのは当然なのですが、注目したいのは試合前の打率!

主力選手で3割打者が一人も存在しないどころか.250すら下回るほど低調な成績となっています。開幕直後の4月でこの打率なので本当に深刻な状況ですね・・・。

打率以外にも重要な指標は沢山ありますが、この低打率は深刻だと思います。

それに加え、コロナの影響で選手が大幅に変更されたことも低迷打線に関連しているのではないでしょうか?

試合前の打率を見ると、複数人打率成績が無い選手.000の選手が存在しています。これは1軍で打席に立っていないことや、数回しか打席に立っていないことを意味しています。言い方をかなり悪くすると、本来ならば“1軍レベル”ではなかった選手も試合に出場しているということになります。

いくら調子が良くなかったとはいえ、球界最高クラスの打者となった吉田正尚ですら打つのが難しい佐々木を“2軍レベル”の選手が打つのはかなり厳しいのではないでしょうか?

このことを踏まえると、仮にオリックス打線がベストメンバーだったとしたら結果はまた違ったかもしれませんね。
もちろんあの日の佐々木は凄まじいピッチングだったので、完全試合を達成できる可能性は十分あったとは思いますが、四球を選べた可能性や少なくともバットに当てることはできたかもしれません。
バットに当たれば、相手に守備機会を与えればプレッシャーで守備の動きが悪くなり、安打や失策をした可能性もあったかもしれません。






超野球人の感想



今回は佐々木朗希が完全試合を達成できた理由を考察していきました。

様々な理由が考えられる中で、特に影響が大きそうな要因をピックアップしてみましたが、結局のところ佐々木の能力が極めて高かったことが要因ですね!
高校時代からMAX163km/hを記録し“令和の怪物”と言われるほどポテンシャルの高さはずば抜けていました。

ロッテに入団し1年目は大きな期待が寄せられたものの1軍・2軍ともに1試合も試合に出場せず、体づくりなどじっくりと実力をつけていく選択をしました。
2年目には1軍デビューし、数試合ながらも怪物としての片鱗を示し、そして3年目に史上最年少で、日本タイ記録の19奪三振で完全試合を達成しました! “令和の怪物”としての最初の偉業が規格外の記録になるなど目覚ましい活躍をしています。

ただ超野球人としてはこの大偉業はある意味“チームで達成した”ものという感じがします。
大きな注目を受ける中、試合に出場させずじっくりと実力をつけるというロッテの判断、そしてそのプログラムをしっかりとこなし、持ち前の才能をどんどん伸ばしていった佐々木。

周りではいろいろな声があったと思いますが、それでも二人三脚でこの方針をやり遂げることが出来たからこそ今の佐々木があり、この完全試合にもつながったのではないでしょうか?

即ち“ロッテに入団したから完全試合を達成できた”と言っても過言ではないと思います。
思い返せば高校時代の夏の県大会決勝でも当時の監督が投げさせないという決断を下し、大きな話題となりました。賛否両論あったものの、監督としては何よりも“佐々木を守る”こと気持ちが大きかったと思います。
この時の反響は凄かったですが、結果としてはこの時の判断は素晴らしい英断だったと言えるでしょう。(完全試合は大きな恩返しになりそうですね!)
このように高校時代・ロッテと周りの環境が素晴らしく、正に恵まれた環境でプレーできている点も大きく“チームでつかんだ記録”と感じますね!

ただ、こうした良い環境というのはその本人自身の人徳があってこそ。もしかしたらこれこそが佐々木の最も優れた能力なのかもしれませんね!素晴らしい!

そして最後になりますが、佐々木朗希選手・千葉ロッテマリーンズ完全試合達成おめでとうございます!!!



今回は以上です。
ご意見・ご感想・ご質問等々あればコメントよろしくお願いします!!

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