データで見るイチローの長打力 NPB編 – 野球好きのブログ(仮)

データで見るイチローの長打力 NPB編

データで見るイチローの長打力 NPB編


皆さんこんにちは、超野球人です!

早速ですが、今回のテーマは「NPBイチローの長打力」です!

イチローは“安打”にこだわっていて、引退した現在でもなお大きな注目を浴びています。
基本的にどの選手も安打の内訳としては単打の数が多いと思いますが、その中でも数多く安打を打ったイチローはなおさら多い傾向がありました。場合によっては“イチロー=単打”で長打力がないという評価もあります。
NPB時代には本塁打王争いにも加わったこともある打力に対して、その評価は正しいのでしょうか?

そこで今回は、数あるイチローの記録の中でもあまりスポットライトが当たらない“長打力”について、以下の観点から見ていきたいと思います!



今回のコンテンツ
本塁打・二塁打数

IsoP ~純粋な長打力を評価する指標~

単打・長打の割合






本塁打数・二塁打数







まずは、長打力の目安となる2つの基本スタッツ、本塁打と二塁打を見ていきます。

本塁打数7年間で117本平均すると16.7本となっています。また7年連続2桁本塁打を記録し、その内1995年1999年の2回は20本塁打超えとなっています。

二塁打数に関しては、7年間で204本平均29.1本と比較的多く打っています。特に1994年41本とかなり多いですね。

この2つの成績を見てみると、長打の数は決して少なくなく、むしろやや多い“中距離打者”と言えるのではないでしょうか?

当ブログでは、過去に”中距離打者”について考察しているのですが、NPB時代のイチローはその条件に当てはまっています。
一例として、本塁打数と二塁打数に注目しているのですが、



本塁打数<二塁打数・・・中距離打者

本塁打数>二塁打数・・・長距離打者



と定義しています。
ただ、前提条件として本塁打が2桁本塁打とある程度以上打てることを前提としています。

NPBイチローの場合1995年を除く全てのシーズンで、二塁打数が本塁打数を上回っており、この定義に当てはまっています。

ちなみに、中距離打者の定義についての考察はこちらに書いています。

中距離打者とは

上記のことを踏まえると、2つの基本スタッツではNPBでのイチローは並み以上の長打力を持っていたと言えそうですね。






IsoP ~純粋な長打力を評価する指標~





従来の長打率では単打も含まれるため純粋な長打力を測るには問題がありましたが、このIsoPの登場によって解消されました。

IsoPは純粋な長打力を評価する指標と言われ、長打率-打率で計算されます。
計算では、(塁打数ー安打数)/打数となるので数字としては長打(二塁打以上)に限った長打率ですね。
本来の長打率には内野安打のような単打も含まれ、極端な話ですが200打数100安打ですべてが内野安打と200打数25安打ですべてが本塁打でも長打率は .500と同じです。
長打力があるのは?と聞かれれば明らかに後者の方でしょう。
IsoPでは前者は .000、後者は .375となり、確かに数字として長打力の説明にはなり得ます。

余談はさておいて、考察に戻ります。
IsoPの平均はおおよそ.120~.130程度と言われていますが、NPBイチローの平均は.174となっており、どの年も概ね.150以上を記録しています。一番低かった1996年でも.148と平均以上であるため、十分な長打力を持っていたと言えますね!
2021年シーズンで言えば、楽天・浅村栄斗やDeNA・宮崎敏郎が近いですね。両者とも二桁本塁打を記録していますし、中距離打者のイメージ通りかと思います。

またIsoPは .200以上であれば長距離打者と言っても差し支えない数字ですが、イチローは2回記録しています。このことを踏まえると、基本的には平均以上の長打力であるが、シーズンによっては上位クラスの長打力を発揮することもあったと言えますね!



単打と長打の割合



※それぞれの割合は、単打÷安打・長打÷安打で表しています。


この割合から打者タイプを分けると、



単打7割以上・長打3割以下 ➡ 短距離打者

単打6割以上・長打4割以下 ➡ 中距離打者

単打5割以上・長打5割以下 ➡ 長距離打者



が大まかな基準になります。

ちなみにこのデータでは、2021年のパ・リーグ本塁打王の杉本は単打62.5%・長打37.5%で中距離打者であるのに対し、2003年の福浦が単打58.1%・長打41.9%で長距離打者、2009年森野が単打57%・長打43%で長距離打者となります。

やや違和感がありますが、あくまでも大体の目安と捉えていただければと思います。実際は長打の内容によって印象はガラッと変わります。そちらについては上記の中距離打者の定義をご覧下さい。

さて、本題に戻りましょう。

イチローの安打における単打の割合は平均で72.3%、長打の割合は平均で27.7%となっています。単純に言うと安打の7割が単打であり、残り3割が二塁打以上ということになります。

一般的に考えると安打に対するこの単打の割合は高く、長打の割合は低く、この水準はほぼ短距離打者の割合と言えます。唯一1999年だけが単打の割合が60%台であり、長打の割合が30%台と例年と比べると長打の多いシーズンです。とは言え、あくまでも“イチローの中では長打が多い”というもので、この水準は中距離打者位の割合です。他の選手と比べると決して長打の割合が多いとまでは言えない数字ですね。

この単打と長打の割合ではほぼ一貫して短距離打者であり、このデータではイチローの長打力は低かったと言えますね。ただシーズンによっては中距離打者の時もあるため、長打力がなかったとまでは言えないでしょう。






超野球人の感想



今回はNPBイチローの長打力について見ていきました。

3つの項目を見ていきましたが、総合的に判断するとNPBイチローは中距離打者と言えるでしょう。即ち長打力は平均以上だったとなりますね。

ただ単打も多い部類であるのも間違いなく事実ではありますね。イメージ通りと言えますが、これに関しては“安打数が多すぎる”のも影響がある気がしますね。

本塁打から内野安打までヒットゾーンがかなり広く、通常の選手であれば凡退するケースでも、卓越した打撃技術と走力で安打になったケースは少なくないと思います。

そうなると必然的に単打数が増えていき、それがイメージに残りやすくなるのではないでしょうか?

ちなみに、超野球人はNPBイチローの長打力は“中の上”のイメージがありましたが、今回検証してみて概ねあっていると感じました。しかし、単打・長打の割合を計算してみて短距離打者としての側面も確かにあるなと再認識しました。

また、年によっては長距離打者レベルの成績もあり、こんな怪物を相手にしていた相手チーム(特に投手)は本当にお手上げ状態だったと感じました。やっぱり“レジェンド”は別格ですね!

感想が長くなりましたが、次回はイチローの長打力MLB版を検証していきたいと思います。

今回は以上です!
ご意見・ご感想・ご質問等々あればコメントよろしくお願いします!!

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